観光立国実現のために、人材育成は急務。宿屋大学の活動に期待している

【プロフィール】 1940年、東京都生まれ。世界で140あるヒルトンホテルで、ベルボーイとして入社後、日本人でただ一人総支配人にまで上り詰める。ロイヤルパークホテルでは、1988年の開業当初から総支配人を務め、地域密着と現場第一主義による経営で成功を収める。2005年、ホテル業界の期待を受けて従来外資系ホテルの出身者がなることのなかった社団法人日本ホテル協会会長に就任。ホスピタリティ ツーリズム専門学校 校長

中村 裕
前・日本ホテル協会会長
前・(株)ロイヤルパークホテル代表取締役会長
ホスピタリティ ツーリズム専門学校 校長

観光立国実現のために、国は国策として訪日客(インバウンド)数を2010年に1000万人、さらに2016年に2000万人にしようとしている。この受け皿となるのがまさに我々が働くホテルや旅館である。どんなに外国人が日本に来てくれても、ホスピタリティ精神に基づくおもてなしがお粗末なら、観光立国とは言えない。観光産業、ホスピタリティ産業を支えるのは、“人”なのだ。ホテリエのマネジメントスキルとサービス・オペレーションスキルの向上は急務である。業界ニーズに沿った形で、実務に直結するノウハウや知識を伝える宿屋大学の活動に期待している。

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