【18.02.07】連載「お金をかけずに今すぐできるWEB集客」vol.6

【短期収益編】
≪第6回 OTAで魅せる → 獲得 → 上位表示!
 A「OTAでの露出 実例検証(1)」≫

宿屋大学メールマガジン読者の皆々様へ
(株)宿援隊 隊長の石井 太樹です。
6回目のメールマガジンを配信させていただきます。

前回、前々回のメルマガで、

@大手OTAでの上位掲載は極めて大切・・・上位に表示されるほど、クリック率が高くなる

A大手OTAにおける上位表示の仕組み

についてお伝えいたしました。

今回は、大手OTAで、どのように露出すれば、予約獲得ができ、それにより上位表示に繋がるのかを、具体的な事例を紹介しながらお伝えしたいと思います。


OTAで「どうやって売るか?」は、イコール「どうやって魅せるか?」にかかっています。

基本的スタンスとしては『文字より画像』です。
ホテル・旅館業界に限らず、サイトやホームページを初めて見た際、その後、下部にスクロールしたり、例えば客室、料理、温泉、アクセスなどのタブ(ボタン)を押したりするなど、真剣にそのサイト、ページを閲覧するかどうかは、トップページを開いた際の最初の3〜4秒と言われています。

ですので、人間の直観に訴える必要があり、それには文字ではダメで、閲覧者に刺さる画像が必須となるわけです。

よく、ホテル・旅館のホームページで、「●●ホテルのこだわり」とか「女将のご挨拶」などを便箋や原稿用紙に手書きしたものをトップページに張り付けている施設がありますが、初訪の消費者にはまず読んでもらえず、ページそのものを閉じられてしまうのがオチです。繰り返しますが、『文字より画像』です!

それでは、国内2大OTAである【じゃらんnet】と【楽天トラベル】を題材に、予約獲得に効く、良い露出をしている実例を検証していきましょう。


【じゃらんnet】
@ページタイトル対策




この3つのページタイトル露出の内、消費者に刺さるもの、あるいは刺さらないものはどれでしょうか?

上段は、「屋号のみ」で、全国約27,000施設の大半がこの形になっています。
中断は、「魅力露出型」で、戦略的に消費者を刺しにいってます。駅直結、空港至近、無料送迎、名物料理、源泉掛流し、著名観光地への近さ、クチコミ点数の高さなど客観的なワードを入れて、消費者にアピールすることで、クリック数と率を高めます。上記事例の他、絶景と漁師メシが魅力である『大船渡温泉』のじゃらんnetでの露出もチェックしてみてください。
https://www.jalan.net/yad354700/


下段は、「ターゲティング型」で、主に10室以下の小さなお宿さんが執る戦略です。ターゲット(セギュメント)を明確に示すことで、消費者に選ばせやすくするとともに、ミスマッチを防ぐ狙いがあります。


Aトップページ 大4枚+小4枚の画像&キャプション




この温泉旅館(大分県別府温泉)の魅力は、関サバ、関アジ、豊後牛などのご当地「食」と源泉掛流しの温泉(別府は東洋一の湯量を誇る)です。

上記画像をご覧のように、じゃらんnetには、左上の外観を除き、大4枚+小4枚の画像が露出されます。

その中でも最も大事なのが、上部の「1」と「2」です。ここに貴方の宿の魅力1位と2位を表した画像を載せることが大事なのです。なぜなら、この「1」と「2」で刺さった場合のみ、消費者はスクロールして、「3」「4」さらに「5」「6」「7」「8」を見に行くからです。
※参考までに、「2」の露天風呂画像と左上の外観写真は、日没+20〜30分 = 薄暮帯のものです。

この時間帯に撮るといい青色が出て、より消費者に刺さります。また、外観を撮る際は、撮る側の客室電気を全て点灯し、カーテンや障子を全開します。


次に大事なのが「3」「4」です。ここで重要なのは、いずれかに“ヒトケ”を出すことです。

ただし、現客層ではなく、今後ターゲットとしたい客層マイナス5歳程度の人物を使うことが肝要です(特に女性)。実際、上記画像を用いてから、それまで中高年が中心だった客層に、少しずつ若年層が入ってくるようになりました。

その次に大事なのが「5」「6」「7」「8」です。ここで大事なのは、@いずれか1枚は、「1」「2」の代打ができること。

上記の場合、「5」は時折「1」「2」と入替えて、ページのマイナーチェンジを試みています。A前述の通り、いずれか1枚に“ヒトケ”を出すこと です。

もう1つ大事なのが、各画像下部にあるキャプション(画像の説明文)です。

ここで大事なのは、客室にしろ、料理にしろ、お風呂にしろ、アクセスにしろ、その魅力を記載・・・画像を補完し、さらに魅力を伝えるものとすることです。

最もやってはいけないキャプション・・・それは「見ればわかるワッ!」という説明文です。

例えば、「露天風呂」、「料理(イメージ)」、ベッドが2本入っている客室において「ツイン」などというものです。読んでも全く刺さりませんよね? 「シングルA」「和室B」などは、社内用語であり、問題外です。


Bフォトギャラリー




フォトギャラリーで大事な点は、@ホテル・旅館専門のプロカメラマンが、同じタイミング(24〜36時間以内)で撮った画像が整然と並んでいることA前述した通り、画像1枚1枚に、消費者に刺さる = 魅力が伝わるキャプションが付けられていること です。

「@」については、例えば、この画像は3年前にプロカメラマンA氏が撮ったもの、その次の画像は昨年プロカメラマンB氏が撮ったもの、その次の画像は昨日オレがスマホで撮ったもの こんな画像が並ぶと消費者の購買意欲は間違いなくダウンしてしまいます。特にスライドショーにして閲覧した際は、写真のクオリティやイメージがバラバラに映ってしまい、購買意欲はより落ちてしまいます(スライドショーにした際、写真のサイズが異なり、大きくなったり、小さくなったりすると非常にイメージダウンです。最低限、画像を同一サイズにそろえるリサイズは必須です)。


               スライドショー例

フォトギャラリーにまで来てくれる消費者は、その宿に相当な興味を抱いています。予約に一歩近づいた消費者心理を冷めさせてはいけない・・・むしろ、背中を押してあげる露出が大事なわけです。

今回は、紙面の都合上ここまでにし、次回は【楽天トラベル】での消費者に刺さる露出について述べたいと思います。


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“WEB集客とレベニューコントロールのプロ集団”
 株式会社 宿援隊 代表取締役社長
 株式会社 宿力 取締役東京支社長 
 石井 太樹
 http://yado-riki.com/
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