【関西宿屋塾】
第八回「マネジメント契約はホテル産業に何をもたらしたか ~オーナー・投資家とオペレーターの最良の関係とは」


講師:京都大学経営管理大学院観光経営科学
MBA特定研究員 西山 桂子氏

ホテル業界は現在、グローバリゼーションの波にさらされています。

このような競争環境において、マリオットやヒルトンといったグローバル展開を急速に進めるホテルオペレーターは、資産を持たない身軽な運営形態である、フランチャイズやホテルマネジメント契約を採用してきました。とくに、ホテルマネジメント契約によってもたらされた不動産所有と事業運営の分離は世界における急速なホテル展開、ホテル開発に大いに貢献しました。一方で、「ホテルは誰のものであるか」というガバナンス問題も浮き彫りになり、課題も多く残されています。

 

西山氏は、『グローバルオペレーターが変えるホテル経営: マネジメント契約はホテル産業に何をもたらしたか』を昨年上梓されました。本書は、ホテルビジネスにおけるオーナーとオペレーターの契約形態を深く考察した大変貴重な一冊です。オーナーとオペレーターは、二人三脚でホテルの経営と運営をしていかなければなりません。一方、現在の日本において関係性が良好とはいえないホテルも多く存在しているのではないでしょうか。

お互いが自分の尺度だけで物事を判断し、自身の主張をするばかりで、相手の立場を理解しようとしない傾向があるからです。お互いの価値観を共有し、理解するからこそ、良好な関係を構築することができるのではないでしょうか。本講座では、ホテルマネジメント契約をしっかり理解したうえで、金融・不動産サイドからのホテルビジネスだけなく、またホテル運営サイドだけのホテルビジネスでもない、総合的なホテルビジネスをご説明いただき、オーナー・投資家とオペレーターの最も良好な関係をつくっていくにはどうしたらよいかを考えたいと思います。

 

【こんな内容です】

●世界のホテル産業―チェーン展開とグローバルオペレーター

●ホテルマネジメント契約の歴史

●ホテルアセットマネジメントとガバナンス問題

●ホテルマネジメント契約の特異性

●ホテルマネジメント契約がもたらした成果の検討

●グローバルオペレーターの競争力



 

【こんな人におススメです!】

●アカデミックな視点に触れたい方

●実務と研究を結び付けたい方

●観光・ホスピタリティ業界を目指す学生から、経営者まで



 

【西山(旧姓:田尾)桂子(にしやまけいこ)氏プロフィール】

 

京都大学経営管理大学院観光経営科学MBA特定研究員、立教大学観光研究所研究員。

同志社大学経済学部卒業。同志社大学アメリカ研究科博士前期課程修了。外資系ホテル勤務の後、コーネル大学留学(立教大学派遣)を経て、立教大学観光学研究科博士後期課程修了。博士(観光学)

関心領域はホスピタリティ経営、とくにホテル産業と外食産業。

 

相模女子大学学芸学部(2009年~現在)、香川大学経済学部(2009年・2011年)、立教大学観光学部(2015年〜現在)、杏林大学外国語学部(2017年〜現在)で非常勤講師として講義を担当。また、立教大学観光研究所ホテルアセットマネジメントセミナー(2015年)と京都観光経営学講座(2016年)では、観光業に携わる社会人対象に講座を担当

 

著書に『グローバルオペレーターが変えるホテル経営:マネジメント契約はホテル産業に何をもたらしたか』

(単著,白桃書房)、『観光概論(第10版)』(共著,JTB総合研究所)がある。

 

【資格】

Certification in Hotel Industry Analytics (2017)

Certified Hospitality Educator (2017)

 

【日時】

2018年1月26日(金)

19:00~21:00

【定員】

60人

【料金】

4,000円(税込)

会費は当日集めます

【会場】

大阪YMCA国際専門学校
大阪市西区土佐堀1-5-6
TEL:06-6441-9067

担当:片岡千賀子

※撮影・録音はご遠慮ください。

 
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