【関西宿屋塾】
第二回「顧客重視型レベニューマネジメントのススメ~レベニュー・マネジメントとCRMを融合したホテル経営~」


講師:C&RM株式会社
代表取締役社長 小林 武嗣 氏

 ホテルや旅館が、レベニュー・マネジメントに注目するようになって久しいです。
 需要を予測して販売を調整するこの手法を取り入れて、最大売り上げを目指すのがレベニュー・マネジメントですが、いまは、ホテルの稼働が全国的に好調なのでなおさら注目度が高くなっています。
 そしてお客さまサイドも、多くの人が泊まる日はホテル代が高くなり、空いている日は安く泊まれるという経済の論理、需給バランスで価格は決まる経済原理を理解しています。

 

 ところが、このレベニュー・マネジメントのやりすぎで問題が起きていることも事実です。
「そのホテルだから泊まりたい」と望んでいる顧客が安心して泊まることができないケースが出てきてしまっているのです。
かなり前から高単価で予約を入れてくるインバウンドの方の予約によって客室が埋まってしまって、通常一週間前くらいに予約をする出張ビジネスマンの予約が入れられなかったり、せっかく定宿として利用しているのに、宿泊料金が跳ね上がって出張旅費予算をはるかに超えてしまうというケースです。

 

 つまり、レベニュー・マネジメントは短期的な売り上げは高めることはできても、常連顧客を逃してしまうリスクをはらんでいるのです。
ですので、CRM(Customer Relationship Management)も一緒にやるべきなのです。

 ホテルの経営スタンスには3つがあると思います。


 1、レベニュー・マネジメント至上主義型経営
 2、レベニュー・マネジメントはせず顧客をとことん大事にする経営
 3、レベニュー・マネジメントとCRMをバランスよく組み合わせる経営

 

 この3つです。
そして、どれを選択するかは、経営者やオーナーがどういう目的でホテルを経営し、所有しているかで判断が変わりますので、どれが正解というものではありません。


 ただ、宿屋塾は、3の経営スタンスを提案します。
その理想的なスタンスを、さまざまなホテル企業や他産業の企業の事例を紹介しながらお伝えしたいと思います。


【こんな内容です】

●レベニュー・マネジメント至上主義型ホテルの行く末

●レベニュー・マネジメントはせず顧客をとことん大事にする経営の行く末

●レベニュー・マネジメントとCRMをバランスよく組み合わせる経営の行く末

●チェーンホテルの会員制度&RM 事例紹介

●各業態(リゾート・温泉旅館・シティ・宿泊特化)それぞれにおけるリピーターと客単価について

●顧客満足度とリピート率の関係

●日本型ホテル経営の形とは

 


【こんな人におススメです!】

●レベニュー・マネジメントに疑問を感じている人
●顧客重視型ホテル経営に興味を持っている人
●会員制度やCRMを理解し、その事例を知りたい人
●日本型ホテル経営を考えたい人



 

【小林 武嗣氏のプロフィール】
C&RM株式会社 代表取締役社長 1968年生まれ。東海大学文学部日本史学科卒業後、現NECソフトに入社。大型汎用機を主体としたシティホテル向けPMSに携わる。96年、NECソフト退社。現株式会社サイグナスを起業し、代表取締役に就任。2年ほど製造業を主体とした開発に従事するが、97年NECと共同でNEHOPS-EEの開発を請け負い、日本初のパソコンシステムによる大型シティホテルの成功事例を作る。その後、NEHOPS-EEの開発センターとして全国のシティホテルに導入。2002年、マイクロス・フィデリオジャパンとの協業を開始し、日本初のCRMシステムをリリース。04年、NECソフト時代の元上司の丸山に代表取締役を譲り、副社長に就任。その後、一貫してホテル業に対するCRMの普及をめざし活動。12年には、CRMとRMの融合の実現を念頭にC&RM株式会社を設立。

 

【日時】

2017年6月23日(金)

19:00~21:00
※日程が変更する可能性があります。
万が一変更になる場合は、すぐに告知いたします。 

【定員】

60人

【料金】

4,000円(税込)

会費は当日集めます

【会場】 大阪YMCA国際専門学校
大阪市西区土佐堀1-5-6
TEL:06-6441-9067
担当:片岡千賀子
 
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